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高松ロータリークラブ 地区拡大委員 三宅 俊三

 只今御紹介頂きました高松ロータリークラブの三宅で御座居ます。突然の御指名を頂き何のお話しを申し上げて良いか分りません。
 山下特別代表の下で高松西ロ−タリークラブ創立のお力添えをした関係で何か一言話しをしろと御指名された事と存じます。
 何はともあれ、本日は高松西ロータリークラブが、輝かしい足跡を残して、5周年の創立記念を迎えられた事を心からお喜び申し上げます。
 ただ、残念な事は、この高松西ロータリークラブを手塩にかけて育てられた山下笹市特別代表が、幽明境を異にして、ここにお出でにならない事で御座居ますが、今日の嘉き日を、天国から、高松西ロータリークラブの発展を喜んで居られる事と思います。
 高松西ロータリークラブの会員の皆々様のお顔を拝見致しますと、新しく御入会の方々や今日は御家族の皆々様がお揃いで御出席の様でございますので、高松西ロータリークラブ創立の当初の事や、ロータリーについて感じている事を2、3お話しを申し上げて私の責をはたしたいと考えて居ります。
 ロータリークラブ創立に当りまして、まずキーメンの選定、テリトリーの分割及び関係ロータリークラブの承認、更らに、テリトリー内の職業分類の選定、地域内の諸事情の調査が行なわれます。次いで、キーメンに対するロータリー情報の提供及び教育、例会の運営やスケジュール等の訓練を行って参ります。私は、山下特別代表の命をうけて、高松ロータリークラブの拡大委員の1人として、他の拡大委員の方々と、前に述べました事のお手伝いをさせて頂くと共に、ロータリークラブ創立の為の書類作製をさせて頂きました。

 超スピード設立認可

 当時のガバナーは、今日御出席頂きました斎木亀治郎パストガバナーであります。出来るだけ早く設立認可を得たく、提出書類作製の為、姫路のガバナー事務所に出かけ、斎木ガバナーの温く懇切丁寧な御指導と、高島事務員の手厚い御力添えで整備をする事が出来ましたので、創立総会終了と同時に、RIへ設立認可申請をする事が出来ました。創立総会後11日日には待望の設立が認可されました。

 機転・・・・・クス玉割

 当時としては、最も短時日の認可であったと思います。これで、高松西ロータリークラブとしての歩みをはじめたのでありますが、会員の増強と、クラブ内の結束、バナーの作製、チャーターナイトの準備等、当時の方々の御苦労は、何も分らないだけに大変だった事と思います。バナーのデザインは、会員の長尾先生の制作によるものであります。又チャーターナイトの折、最後のクス玉が、うまく割れず、玉津島さんが突差の機転でクス玉を割りホッとした事等、想い出はつきません。只今、この様にお話しをして居りましても、私の脳裏には、キーメンの選定、会合等次から次へと当時の事が昨日の様に思い出されて参ります。今、皆様のテーブルで御覧頂いて居りますアルバムは、私がその当時撮影したものを収録して、高松西ロータリークラブヘ贈呈したものであります。5年の歳月は長い様で非常に短いもので御座います。

 混沌の世にこそ泰然

 皆様の、この5年間でなされました業蹟を拝見致しますと、ロータリー精神を十分にふまえられ、一歩一歩前進され非常に大きな成果をあげられ、先輩クラブに何等遜色がない様に感じられます。
 昨年の石油危機以来、現在の世の中は混沌として居りますが、この混沌とした世の中でロータリアンのやるべき事はたくさんあるのではないでしょうか、ロータリアンだからこそ、この混沌とした世の中に泰然自若として居られるのではないでしょうか。

 今こそ「原点」に帰る

 私が、地区幹事をさせて頂いた折に、最終のマンスリーレターに、ロータリアンは、今こそロータリーの原点に立ち帰ってロータリーを考えようと、述べた事が御座居ます。  ロータリー発生の歴史をひもとき、ポール・ハリスが何故、ロータリーを創始したか、今一度考えて見る必要があると思います。  ポール・ハリスが5年の流浪の旅を終え、シカゴに行った時のシカゴの混沌とした世情、都会の中の人間関係の不信等、今一度、ロータリー創立当時から現在迄の歴史をひもときふりかえって見て頂きたいと存じます。

 「大連RC宣言」の意義

 ここで「ロータリーとは」という問題にふれねばならないと思います。ロータリーとは、一言で言えば、「相手の立場になり、相手の気持になって助ける」という事ではないでしょうか、皆さんと折を見て一緒に考え、討論して見たいと思います。ロータリーの綱領には更らに奉仕の理念の定め等について記載されている事はもう皆様は御承知の事と存じます。このロータリーの綱領の日本版ともいうべきものがあります。これは、1936年の神戸で開催されました地区大会で、大会宣言として採択された、大連ロータリクラブのロータリー宣言であります。私はこのロータリー宣言の方がロータリー綱領よりピッタリ身に感じます。ロータリー宣言を簡単にのべてみましょう。

第1

 須らく事業の人たるに先立ちて道義の人たるべし。蓋し事業の経営に全力を傾倒するは因って世を益せんがためなり。故に吾人は道義を無視して所謂事業の成功を獲んとする者には与せず。

第2

 成否を曰うに先立ち退いて義務を盡さんことを思い進んで奉仕を完了せんことを念う。自らを利するに先立ちて他を益せんことを願う。最も能く奉仕する者最も多く満たさるべきことを吾人は疑はず。

第3

 或は特殊の関係を以て機会を壟断し或は世人の潔しとせざるに乗じて巨利を博す。これ吾人の最も忌む所なり。吾人の精神に反してその信条を紊るは利の為に義を失うより甚だしきは無し。

第4

 義を以て集り、信を以て結び、切瑳し、相扶け相益す。これ吾人団結の本旨なり。然れども党を以て厚くする事なく、他を以て拒むことなく、私を以て党する者にあらざるなり。

第5

 徒爾なる角逐と闘争とは世に行わるべからず。協力以て博愛平等の理想を実現せざるべからず。然り吾が同志はこの大義を世界に敷かむがためlこ活躍す。吾がロータリーの崇高なる使命茲に在り。その存在の意義亦茲に存す。

以上でありますが、当時のロータリアンの思想と面目躍動しているのが肌にひしひしと感じて参ります。吾々のロータリアンのクラブ活動の初めは、例会への出席であります。又例会出席がロータリーの中心であり、ロータリアンに与えられた第1の義務であります。

 例会出席とメークアップ

 例会への欠席は、ロータリアンがとるべき仕業ではありません。しかしながら多忙な身の皆様の中には、止む得ない事情で欠席される事もあると思います。その時には、他のクラブに於いて、欠席の補填(メークアップ)という便法があり、他のクラブ活動を観察したり、友好の輪を広げる事になります。この様な事から、御家族の皆々様には、例会への出席の意義をよく御理解頂き、例会には必ず出席する様御協力を頂きたく存じます。

 与える者の喜びが与えられる者の喜びになってこそ・・・

 最後に、ロータリーでは良く奉仕という言葉がいわれますが、真の奉仕とは何んでしょうか。非常に難かしい問題ですが、今日御来席の斎木パストガバナーが、奉仕について、次の様に述べられて居ります。
 「与える者の喜びが、与えられる者の側の寂しさになるとき奉仕とはならない。与える者の喜びが、与えられる者の喜びとなって始めて奉仕となる。」実に味うべき言葉ではないでしょうか。
 どうか、高松西ロータリークラブの皆々様も、創立当時の斎木ガバナーがいわれたこの言葉を充分に噛みしめて頂き、輝かしい5年の歴史を基盤として、ますます発展される事を今は亡き山下特別代表と共にお祈りして、私に与えられました挨拶にかえさせて頂きます。
 ありがとう御座居ました。