太刀奪
京都、北野のお手水の会の参詣人のうちに、よい太刀を持っている男から奪いとろうとする主従のさもしい行為がまんまと失敗に帰するおかしみ、社寺門前の市が栄えはじめた時代の風俗がしのばれる。
狐塚
みのりの田へ鳥追いに来た二人の召使が、近くに狐の棲家があるのをこわがって、わざわざ見舞に来てくれた主人を狐の化けたものと思いこむ、秋の農村風景。