お遍路さん基礎知識 その2

参拝の順序
自由に撞けるところのみ撞いてよい。 参拝後に鐘を撞くのは戻り鐘といい、縁起が悪いので注意。
名前・住所・年齢・日付・願い事を忘れずに。
1.山門または仁王門に一礼して境内へ 。 2.水屋で口をすすぎ、手を清めます。 3.鐘楼で鐘を撞きます。 4.本堂の納札箱に納札を納めます。
線香は中心から、ロウソクは奥からがマナーです。
朱印をもらう頁を開いて渡し、よく乾かしましょう。
5.お灯明、線香をあげます。
6.合掌して読経します。 7.大師堂を訪れ本堂同様に参拝します。 8.納経所で朱印をもらいます。
読経の順序
1.合掌礼拝
胸の前で合掌し三礼。
「うやうやしく み仏を礼拝したてまつる」と唱え、以下の順序で読経します。

2.開経渇(かいぎょうげ)一返
むじょうじんじんみみょうほう ひゃくせんまんごうなんそうぐう
がこんけんもんとくじゅじ がんげにょらいしんじつぎ
無上甚深微妙法 百千万劫難遭遇
我今見聞得受持 願解如来真実義

3.般若心経(はんにゃしんぎょう)

ぶっせつまかはんにゃはらみたしんぎょう
かんじざいぼさ ぎょうじんはんにゃはらみたじ 
しょうけんごうんかいくど いっさいくやくしゃりし しきふいくう くうふいしき
しきそくぜくう くうそくぜしき じゅうそうぎょうしき やくぶにょぜ
しゃりし ぜしょほうくうそう ふしょうふめつ ふくふじょう
ふぞうふげん ぜこくうじゅうむしき むじゅそうぎょうしき むげんにびぜっしんに
むしきしょうこうみそくほう むげんかい ないしむいしきかい むむみょう
やくむむみょうじん ないしむろうし やくむろうしじん むくじゅうめつどう
むちやくむとく いむしょとっこ ぼだいさった えはんにゃはらみたこ
しんむけげ むけげこ むうくふ おんりいっさいてんどうむそう
くきょうねはん さんぜしょぶつ えはんにゃはらみたこ とくあのくたら
さんみゃくさんぼだい こちはんにゃはらみた ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ
ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ のうじょいっさいく しんじつふこ こせつはんにゃはらみたしゅ
そくせっしゅわつ ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい 
ぼうぢそわか はんにゃしんぎょう

仏説摩訶般若波羅多心経
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
照見五薩蘊皆空度 一切苦厄舎利子 色不異空 空不異色
色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是
舎利子 是諸法空想 不生不滅 不垢不浄
不増不減 是故空中無色 無受相行識 無眼耳鼻舌身意
無色聲香味觸法 無眼界 乃至無意識界 無無明
亦無無明盡 乃至無老死 亦無老死盡 無苦集滅道
無智亦無得 以無所得故 菩提薩捶 依般若波羅蜜多故
心無馨礙 無馨礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想
究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多 故得阿耨多羅
三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 是大神咒 是大明呪
是無上咒 是無等等咒 能除一切苦 眞實不虚 故説般若波羅蜜多咒
即説咒曰 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
菩提娑婆賀 般若心経

4.御本尊の真言(ごほんぞんのしんごん)三返
お寺のご本尊の真言を 読み上げます。

5.光明真言(こうみょうしんごん)三返
おん あぼきゃ べいろうしゃのう まかぼだら
まに はんどま じんばら はらばりたや うん

6.御宝号(ごほうごう)三返
なむだいしへんじょうこんごう
南無大師遍照金剛

7.回向文(えこうもん)一返
ねがわくばこのくどくをもって あまねくいっさいにおよぼし われらとしゅじょうと
みなともにぶつどうをじょうぜん
願わくは此の功徳を以て、遍く一切に及ぼし、我等と衆生と、
皆共に仏道を成ぜん。

8.合掌一礼
「ありがとうございます。」と、一礼し大師堂または納経所へ。